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再会

昨晩二十七年ぶりに工業高校の同級生と電話で話しをしました。彼の声はかつての荒々しさや乱暴さというものと程遠い、優しい響きを持って耳に入ってきました。

電話の用件は母校の剣道部で顧問をしていた恩師が三月一杯で年満退職されるのを機に、そのお祝いと感謝の気持ちを込めて剣道部のOBを集めてささやかな宴席を持とうというものです。後輩から私に同級生に声を掛けて欲しいということで、受話器を握ったのですが、記憶にあるのは丸坊主頭で、不良一歩手前の彼だったので、どんな話し方をすれば良いのか、呼び出し音の間少し考えました。

二十七年ぶりと一言でいっても、その間のお互いの人生を重ねると、出てくる言葉もお互いを思いやるもので、決してすぐに昔の「おい、おまえ」にはなりませんでした。「おー、懐かしいなあ。元気にしてますか」彼の感情を抑えた一言が全てを語ってくれました。彼も恩師の退職のことをすでに知っていたようで、宴席には必ず出席するとの返事をしてくれました。

三月の最後の土曜日に、本当に恩ある先生を囲んで、かつて共に汗を流した仲間達と、美酒を酌み交わします。先生とも随分会っていないのでどうされているのか。先輩、後輩が貴重な時間を過ごした工業高校時代を懐かしく語り合いたいし、今この時お互いを励まし合いたいものです。それにしても、先生は工業高校という、当時落ちこぼれ集団の学校に、どうしてこだわって勤めたのか、そっと聞いてみようと思います。

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